3Dソフト「ZBrush」を使用したガレージキット、造形に関する制作記事、日記など。
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普段3Dで原型を作っているんですが先日ABSを溶かして積層していく、熱溶解積層方式の「UP!Plus2」という3Dプリンタを導入しました!
販売ページ(ほかにも取り扱ってるところはあります) このタイプの3Dプリンタは詳細なディテールを再現するのには向かないので、自分が普段よく作っているモンスターとかで直接原型として使うのは難しいんですが、出力後の取り扱いが楽で薬品を使ったりする必要がなく、ランニングコストも安いのでボリューム確認の用途であれば有用です。 また表面にディテールのない単純な形状の物であれば研磨仕上げして原型に使っている人もいますのでそういうものを作るのであれば利用できるかと。 あとは「こういうものがあったら便利なのに」というちょっとした道具を自作するのにも活躍する予定。 素材の強度的にも本来はそっちの方が実用的だろうと思います。 で、早速テストで出力しました、T-rex。 左が出力した直後のパーツ。 下の板の上に溶かしたABSを積み重ねていくんですが、当然空中には積み上げられないので下に支えになるサポートが立ちます。 (分割したパーツの組み立てにどの程度手間がかかるか確認したくて3パーツに分けて出したので後でまた記事にします) で右はサポートをはずす処理をした後のパーツですが、この機械はサポートが簡単に取れるというのが評価されているポイントで、同じ方式の廉価な機械の中ではユーザーの評価が非常に高いらしいです(自分もそれがポイントでこの機種にしました)。 制御ソフトが賢いんだろうな。 ほかの機種はサポートを取るのにニッパーとかを駆使して手間をかなりかけないといけないみたいなんですがこれは手でもぎるだけで結構取れます。 奥まった所とか細くて破損が心配なところに道具を使うくらい。 あとは造形が作られていくプラットフォームという部分の角度を自動で水平に調整してくれる機能もあってそれは20万程度の価格帯だとこれにしかついてないらしいのでそれも扱いやすさにつながってますね。 出力時間はそれなりにかかるけど、今まで出力は業者さん任せで1回だけ、出しなおしもせずやっていたので、最終出力前にボリューム確認をできるというのは非常にありがたいのです。 どうしても画面上と出力後のイメージに少し差があったりしたので。 原型に直接使えるレベルのディテール再現ができる機械もForm1をはじめ、個人で買える値段で何種類か出てきているのでそのうち、これは!という機種が出たら買うとは思うけど、このタイプの機械の扱いやすさ・ランニングコストの安さ・素材の強度による実用品の作りやすさはそういう機械にはない利点でとても有用ですね。 よし、いろいろつくろ~ PR |
プロフィール
HN:
東 誉之(ヒガシ タカユキ)
性別:
男性
職業:
フリー原型師
自己紹介:
原型の仕事を請け負いつつ、ワンフェスなどの造形イベントにも参加、主にモンスターなどの造形で活動しています。
お仕事のご依頼お待ちしております。 ご連絡はこちらに↓おねがいします。 Mail : sukarapi@gmail.com
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